ヒラテ技研では、2024年11月の福岡事務所の増床・リニューアルに伴い、事務所で使用する家具の一部を新しくしました。

今回、その家具を既製品の導入ではなく、九州産業大学 建築都市工学部 住居・インテリア学科のみなさんとともに製作する産学連携プロジェクトとして実現させることができたので、その模様をお届けします!

背景ときっかけ

新しい福岡事務所では、より明るく洗練された雰囲気づくりを目指しています。

しかし、既製家具では事務所の空間に合うデザインやサイズがなかなか見つからず、困っていました。

DIYも検討しましたが、業務外での対応は難しい中、ある社員の「学生にデザインをお願いしてみよう!」という一言がプロジェクトの始まりでした。

この一言が、「学生の実践の場になる」「大学との関係づくりにも繋がる」というヒラテ技研の想いと合致し、山田社長の承認を得てのスタートとなりました。

オフィス家具デザインを依頼した大学は…

パートナーとして選んだのは、九州産業大学 建築都市工学部 住居・インテリア学科

大学選定の理由は、

当社の社員の母校であり、新福岡事務所のエントランスやリフレッシュルームについて意見を出していただいたこと

また、

当時の就職担当の先生が家具を研究テーマにされていたこと

など、自然なご縁がありました。

同学科近藤岳志教授の指導のもと、3年生の田中桔平さん、池松美南さんの2名の学生が今回の家具製作に携わってくれました。

ものづくりの過程

2024年10月から何度も打ち合わせを重ね、事務所視察、デザイン案提出、工場見学などを経て、学生ならではの発想を取り入れた家具は、「壁面収納棚」「窓と柱の隙間に配置する収納棚」の2種類。

事務所視察では、実際に福岡事務所に来ていただいて、事務所の雰囲気や既存の設置家具などを見たり、寸法を測ったりと家具製作に必要な情報を収集。

また、目で見るだけでなく、日常的に事務所を利用する社員に対して、既存の家具の使い勝手を聞いたり、新しい家具をどのように使いたいかなどの具体的な用途などもしっかりとヒアリングしてくれました。

工場見学については、株式会社天童木工福岡営業所様(福岡市中央区)にご協力いただきました。

実際の製作においても、株式会社天童木工福岡営業所(福岡市中央区) 同社協力工場様のご協力を得て、着々と作業が進みます。

完成した家具がこちら

壁面収納棚

デザイン:田中桔平さん(3年生)
コンセプト:事務所の雰囲気に合う落ち着きと使いやすさを両立した壁面収納棚。

 

Before(家具設置前)

After

 

窓と柱の隙間に配置する収納棚

デザイン:池松美南さん(3年生)
コンセプト:窓と柱の間にあるデッドスペースを最大限活用した引き出し式の収納棚。

 

Before(家具設置前:右側は柱)

After

家具製作に協力してくれた学生の声

【壁面収納棚】田中桔平さん

実際に自分がデザインした家具がオフィスに設置されているのを見て、本当にうれしかったです。

学生のうちに自分の設計が形になる経験はなかなかないので、大きな自信になりました。

【窓と柱の隙間に配置する収納棚】池松美南さん

初めてのデザインでしたが、それが形になって実際に設置されているところを見て、大変感動しました。

予算を考えて、仕切りの位置を手動で変えられる設計にしたことで、想像以上に使い勝手も良く仕上がり、とても良かったです。

ヒラテ技研からのメッセージ

学生の自由な発想と、住居・インテリアの専門家である近藤教授のサポートにより、既製品にはない“ぴったり”のオフィス家具が完成しました。

ヒラテ技研は、次世代を担う学生との協働を通じて、産学連携に力を入れています。

今回のプロジェクトを通して、「学生時代の学びを社会で試してみたい」と考える学生や、「産学連携で教育に新しい風を取り入れたい」と思われる先生方とも、新たな出会いが生まれることを楽しみにしています。

 


■学生のみなさんへ

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