2023年2月2日 令和4年度兵庫県下国際消防救助隊合同訓練に参加しました
2023年2月6日にトルコ南部を震源としたマグニチュード7.8の大地震が起きました。
今回の地震は、東アナトリア断層が700~800㎞ずれるほどの阪神大震災より大きい規模でした。トルコ南部からシリア北部にわたる広範囲の揺れにより被害が拡大しました。
2月23日時点で4.7万人以上が亡くなっています。
トルコの耐震基準は、ユーロ基準で作成された最先端の基準があります。
しかし、依然として基準策定以前の耐震性が低い建物が存在したことで、被害が拡大したという意見があります。
改めて耐震技術の重要性を感じる出来事です。
2/6に発生したトルコ大地震では、5年ぶりに国際緊急援助隊*1が派遣されました。
これまでトルコ・各国から派遣された緊急援助隊が1万人以上が活動しています。
その中で、構造評価専門家(以下、SE)は非常に重要な役割を担いますが、日本からは援助隊員のほか、SE含めて90名が参加しています。
SEをはじめ国際緊急援助隊の方々のご尽力により、事態のいち早い収束、トルコの復興が叶うことを切に願います。
*1
国際緊急救助隊(JDR: Japan Disaster Relief Team)は消防庁、警察庁、海上保安庁の特別高度救助隊と医療班とSEの連携で構成されます。SEは、国際協力機構(JICA)に属し、JICAからの要請で日本建築構造技術者協会(JSCA)から参画しています。
一級建築士事務所を有する弊社では、建築物の安全性の確保に対して強い使命感を持って日々設計を行っております。
そして自然災害時の支援に対しても高い意識を持っております。
この度、建設設計部部長・竹原がSEとして令和4年度兵庫県下国際消防救助隊合同訓練に参加しました。
海外・国内での災害現場での人命救助を目的とした模擬訓練が趣旨です。
今回、SEは消防隊員(特別高度救助隊)などの後方支援を行いました。
倒壊建物に進入可否を判断し隊員の安全確保を担います。
令和4年度兵庫県下国際消防救助隊合同訓の概要は下記の通りでした。
【主催】神戸市消防局
【場所】兵庫県広域防災センター
【日程】
9:00 集合
9:30 結団式、訓練開始報告、チームビルディング
10:00 午前訓練開始
16:15 午後訓練終了
16:45 訓練終了報告式
17:00 解散
以下が実際の訓練日の様子です。中隊の指揮所から実際に救助している小隊に指示しています。
SEがホットゾーン(安全が確保できる境界)の外から小隊に指示しています。
以下、参加した弊社建設設計部部長・竹原からのコメントです。
「初めての活動参加で非常に緊張しました。緊急援助隊の隊員の意識の高さに敬服するばかりでした。
また、救助隊+医療班+構造評価専門家の連携が非常に重要であると感じました。
この連携の意識は、会社の中でも非常に重要な模範になるとも感じました。
それぞれの役割を認識し、その役割を全うして初めて事が成すことの非常良い例です。
また、トルコ大地震で更に役割の重要性を感じ、これからも精進する必要があると感じています。
会社として国際緊急援助隊への参加を許可頂いたことを感謝しております。
ヒラテ技研の社会の共生意識の高さを誇りに思います。会社としての社会貢献の一助となれば幸いです。
今後も積極的に参加していきます。」
建築の技術は設計だけでなく非常時にも有用であることがわかります。
ヒラテ技研は、設計会社として社内外問わず社会貢献活動に今後も積極的に参画していきます。