構造力学講義を実施~弊社社員が外部講師をしています~
ヒラテ技研では、教育コンサルティング活動の一環として社員が学校などの講師として
技術教育に携わっています。
静岡県立工科短期大学校における建築構造力学の講師としての活動は
教育コンサルティングの一例として挙げられます。
昨年に引き続き、同講座の講師を
弊社、建設設計部部長・竹原と第2建築設計室室長・足立が担当しています。
今年でこの活動は2年目になります。
4月10日から9月11日までの期間で全18コマ(36時間)の講師を弊社が担当します。
本講義は、二級建築士受験資格取得のための必須単位となっています。
建設設備学科の2年生が対象の講義となっており、今年は外国人を含む12名の学生さんが参加しました。
講義の内容は以下の通りです。
基礎的な内容に関する講義とその知識を活用した演習を織り交ぜて授業をしていきます。
【講義内容】
1) 構造力学に必要な算術計算 → 連立方程式、相似図形などの基礎学習
2) 力の基礎 → 力の表現、符号、単位、モーメントとは、合力、分布荷重
3) 力の釣り合い → 力の釣り合いとは、回転の釣り合い
4) 反力 → 構造物の力学モデル、単純梁・片持ち梁の反力
5) 部材に生じる力(基礎) → 曲げモーメント、せん断力、軸力
6) 部材に生じる力(実践) → せん断力図、曲げモーメント図
7) トラス → トラスとは、節点法、図解法
8) 断面に関する数量 → 図心、断面2次モーメント、断面係数
9) 応力度 → 軸応力度、曲げ応力度、許容応力度
10) 座屈 → 座屈とは、座屈荷重
11) たわみ → たわみとは、たわみの求め方
学生の皆さんの理解を深めるため、
教科書に書かれた内容だけでなく、地震被害や実験風景のビデオなどを活用しています。
▼風の揺れで崩壊したタコマ橋▼阪神・淡路大震災を模した耐震実験の様子
▼柱のせん断破壊の様子
演習の時間は実際に計算問題を解いていきます。
数学力が試されます。
4月10日の講師を担当した建設設計部部長・竹原のコメントがこちらです。
「建築構造力学は、一般的な学生においては不得意な方が多いため、
教えるのに苦労すると考えていました。
その為、学生の理解を深める内容として工夫して講義しています。
今回の講義で、それぞれのレベルに合わせた講義をする必要があり、
教える難しさを改めて感じています。また今回の講義内容は、社内においても活用できる内容となっています。
今後、社内での教育にも本講義で感じたことを活かしていきたいと思います。」